一人相撲

何でも一人で出来るようにと、育てられた。
そんな女の子は。
皆がいなくても、いいと。
そう思うようになってしまった。
だって、誰に頼むより、話が早い。
自分でした方が、楽なのだ、根本的に。
きっと誰だってそう。

ひとりで、いたい。

そうすれば。
人に。
当たらなくてすむ。
自分の責任。
それが明確に現れているほうが、向くのだ。
自分には。


自信は。
時として、他人を苦しめるものになる。
その哀しみは。
強いものを見下したいという精神でもって、
あふれ出す、ターゲットに向かって。


何度となく、たとえ標的となったとしても。
自分を曲げることなど出来ない。
それが。
私なのだ。


協調と妥協は、違うから。

私は。
両刃の剣だ。

吉と出るか、凶と出るか。
その境界線で、いつも佇む。

きっと、心の傷が。
痛んで膿んでくるとしても。
その痛みから、逃れようとは思っていなかった。

ただ。
今はもう。
向かってくる感情に対して、
抗体が強すぎて。
ショックが大きいだけ。

ああ、どうかお願い。
側に居て。
あなたの広い心で、目隠しをして。

だから私を、一人にしないで。

他人の幸せを壊す、
自分の姿など。

もう、見たくないの。